エリア・国 | 南アメリカ (チリ) |
宿泊地(宿) | パイネ国立公園 (イタリアーノキャンプ場) |
日付 | 2010/12/27(木) (5日目/14日間) |
旅行者 |
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プエルトナタレスからパイネ国立公園へ
いよいよ憧れのパイネ国立公園に向かう時がきた。バスは広大な牧場(エスタンシア)が連なる草原地帯を走り、3時間程度でパイネ国立公園に到着。
空にはパタゴニアの強風で作られたUFOみたいな雲が。
左手前方にパイネの山々が見えてきた。山の上に風の強さを思わせる横長で渦を巻いた雲がかかっているが、まずまずの天気。このまま天気が崩れないでほしい。
アマルガ湖畔のチェックポストで国立公園入場料15000チリペソを払い、トレッキングルートとルートの距離と所要時間が書いてある地図をもらう。しばらく休憩した後、プデトへ向け再出発。
サルトグランデへ
ペオエ湖畔のプデトでバスを降り、今日のトレッキングの起点地レフヒオ・ペオエ(ペオエ小屋)行きの船の時刻を確認。船の時間まで1時間ちょっと時間があるので荷物をデポし、サルトグランデという滝を見に行くことにする。
現在10:50.次の船は12:00発だ。
徒歩20分程で轟音のサルトグランデ到着。
サルトグランデのすぐ上は絶好の展望地。左パイネグランデ、右クエルノス・デル・パイネ(パイネの角)。風が強い。
サルトグランデから船着き場に戻ると12:00前なのに船が出発しそう。乗り込もうと思ったが定員オーバーなのか乗せてもらえなかった。結局、対岸から船が戻ってくるまで船着き場で待たされることに。暇なので、湖付近を散策。水鳥の親子がいたので、しばらく観察して時間をつぶした。
プデトからレフヒオ・ペオエ(ペオエ小屋)へ
船は対岸のレフヒオ・ペオエ12:30発の客を乗せ、プデトに戻ってきた。時刻表にはないが13:20過ぎに我々12:00発の船に乗り損ねた数十人を乗せた船が出航。私は船の中の座席に座るより、展望が良いデッキが好き。寒さ対策に上着を着込んでいざ出発。船はなかなかの速さで進んでいく。その分もちろん風も強い。でも景色が素晴らしいので、レフヒオ・ペオエまでの約30分間ずっとデッキの上にいた。
パイネの名峰、クエルノス・デル・パイネ(パイネの角)。
船の上で集合写真を撮っているので、彼らの写真を私も撮っていると、こっちに来いよと手招きされる。せっかくなんで、私も記念撮影に混ぜてもらった。
トレッキング開始(レフヒオ・ペオエ~イタリアーノキャンプ場)
船を降り、レフヒオ・ペオエの前を通り過ぎ14:00頃にトレッキング開始。小屋の先の分岐で左に行くとグレイ氷河方面だが、今回は時間(日数)がなく行くことができない。ここで、サルトグランデで会ったアメリカ在住の中国人の若者と別れ、私は分岐右のイタリアーノキャンプ場方面に進む。
分岐から先の坂を登ると右手にさっき船で渡ってきた青い湖面のペオエ湖が一望できる。
景色も天気も良く、あちこちで立ち止まり写真を撮りながら歩いていると、後ろから来たチリ人の親子の父親に、この花の写真を撮ってEメールで送ってくれと言われる。この花だけでいいらしく、意味がよく分からなかったので、この花だけでいいのか何度か聞いてみると、どうやら他の花の写真は撮っていて、カメラを持っていないのかバッテリーが切れたのか分からなかったが今写真を撮れないらしい(英語力ないので間違って解釈しているかも)。外国人の私にお願いする程、写真を残しておきたい珍しい花なのかと思いきや、数は多くないが何か所かで同じ花を見かけた。帰国後、彼のEメールアドレスに送ったらお礼のメールが返ってきた。
ペオエ湖を離れると前方にクエルノス・デル・パイネとスコッツバーグ湖が見えてくる。写真のクエルノス・デル・パイネの左側を隠している山裾がパイネグランデの山裾だが、イタリアーノキャンプ場はこの山裾が落ち込んだ辺りの向こう側にある(この山裾の奥にある左方面に沿った谷がフランセス谷)。ここまで来るのに大した起伏もなく、イタリアーノキャンプ場までは、ここからほぼ下りと平坦な道だ。
ネイビーブルーのスコッツバーグ湖の向こうにエメラルドグリーンのペオエ湖が垣間見える。
トレッキング中、至る所で色んな花が咲いていた。
今日のキャンプ地、イタリアーノキャンプ場はすぐそこ。天気も曇りがちだったのが、日の射す時間が長くなってきて回復傾向。
イタリアーノキャンプ場~フランセス谷~ブリタニコキャンプ場先の展望地往復
16:30頃、キャンプ場に着き、トイレに近い場所に日本から持参したテントを張る。これからフランセス谷奥の展望地へ向かう。標準時間登り3時間。日の入り(22:00頃)まであと5時間半。予定していた船に乗れず1時間程タイムロスしたのが痛い。レフヒオ・ペオエからイタリアーノキャンプ場まで、約15キロのザックを背負って、写真を撮りながら休み休み歩いて標準タイムだった。今度は荷物もほとんど置いて行けるし、速足で歩けばなんとかなりそうだ。軽く腹ごしらえをし、上着、行動食、水、ヘッドライトをサブザックに詰め込みGO。
フランセス谷のルートは、始め樹林帯だがすぐに展望が開け、パイネグランデとフランセス氷河が目の前にドーンと現れる(写真)。右手を見上げると白い岩肌のクエルノス・デル・パイネが。滝がかかる沢で水を補給し、しばらくはこの景色を見ながらやや急な岩場を歩く。
岩場の道から樹林帯のやや急な坂を登り、足場のいい岩場に出る。左手にフランセス谷越しにパイネグランデとフランセス氷河、右手にクエルノス・デル・パイネ(写真)が眺められる展望地だ。
前の写真の展望地の岩場で来し方を振り返ると随分登ってきたのが分かる。エメラルドグリーンのノルデンフェールド湖そしてその奥のペオエ湖が綺麗(ノルデンフェールド湖とペオエ湖を隔てる細い陸地辺りがサルトグランデ)。下ってくる人とは結構すれ違ったが、これから登る人はほとんどいない。時間が時間だから当たり前(この時点で17:30)。この岩場付近で日系でニューヨーク在住のアメリカ人と日本人2人組(某日本企業のベネズエラ支社に駐在しているビジネスマン)と声を交わす。目的地の展望台からここまで1時間半くらいで下ってきたらしい。先を急がねば。
ブリタニコキャンプ場を過ぎ、数分の所で右手が開け、この景色が目の前に。さらにしばらく急な坂を登ると展望台と思われる岩場に到着(特に標識はない)。360°の展望。この時点で18:40。この先にもトレース(踏み跡)が続いているがどうするか?標準時間3時間のところを写真撮りながら歩いて2時間で来れた。日の入りまではまだ3時間以上ある。よし、この上を目指そう。
沢沿いの急な岩場を登っていくと、だんだんトレースがおぼろげになってきた。ついに雪まで出てきた。稜線には人影が見える。雪解けしたての冷たい水を飲み、さらに上を目指す。
イタリアーノキャンプ場の方面を見る。随分登ってきたようだ。地図を見るとイタリアーノキャンプ場の標高が約250m、この辺りの標高が約1250mなので標高差1000m程度だ。
さっき、下から見えた人のいる所まで行くと三脚を立てて360°のパノラマ写真を撮っている。彼は撮影に夢中のようだし、私ももうちょっと先まで足を延ばしたかったので、二言三言話をして、トレースも目印もなくなった岩場をトラバース気味に進む。時間があれば写真右端の峠まで行ってみたいが、日の入りまでにイタリアーノキャンプ場まで戻ることを考えると時間がなさそう。やむなくあきらめる。
雪解け水の小川の脇にあった座りやすい岩場に腰を下ろし、日本から持ってきたあられとプエルトナタレスで買ったビスケットを食べる。あられの塩辛さがたまらない。飲み水はもちろん小川の冷たい水。風もほとんど吹いておらず至福のひととき。20分程休んで19:40過ぎに下山開始。来た道を戻ろうと思ったが、途中、分からなくなる。でも、見通しがきき、展望台のある岩場の方向は分かっているので、その方向に下っていくと、結構下まで降りたところでやっとトレースを発見。これで一安心。
歩きやすい登山道に戻ってからはスピードアップし、来た道をグングン進んでいく。21時頃、登ってきた時に日本人とすれ違った展望の良い岩場に到着。ここで夕日に染まるクエルノス・デル・パイネを見たい衝動に駆られる。ここからキャンプ場までは急げば30分位で下れそうなこと、日の入り後も30分行動するくらいの明るさは残っているであろうことから、ここで日の入りまで粘ることに。白い岩肌がだんだん赤みがかっていく様を眺め、22:00下山開始。
だんだん暗くなっていく樹林帯を急いで下り、岩場になっても快調に飛ばす。が、岩場を下っている途中でトレースが見当たらなくなる。ルートを間違えたみたいだ。暗くなってきているので多少焦るが、ここはトレースが分かる場所まで登ることにする。正しいルートは岩場の途中で左手の樹林帯へ入るのだが、足元ばかり見ていたため、気付かず下り過ぎた。そろそろヘッドライトを付けた方がよい暗さになってきた22:45、イタリアーノキャンプ場到着。今思えば、道に迷った下の岩場やイタリアーノキャンプ場からレフヒオ・ペオエ方面にちょっと戻った先からもクエルノス・デル・パイネは見えたので、何もキャンプ場から30分以上も離れた場所で日の入りを待つ必要はなかった。
トレッキングルート
list12/page5/パイネ・トレッキングルート.jpg
アマルガ湖畔のチェックポストでもらった地図。
黒が1日目、青が2日目、赤が3日目に歩いたルート。
list12/page5/パイネ・トレッキングルート1日目.jpg
1日目に歩いたルートの拡大。
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