モロッコ

エリア・国アフリカ (モロッコ)
宿泊地(宿)マラケシュ (house13)
日付2011/12/25(金) (3日目/14日間)
旅行者

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マラケシュ散策

今日は一日マラケシュ散策デー。時差ボケも何のその。昨晩1:00頃に寝たが、日の出時間の7:30には起床。
メディナのスーク歩き、ベン・ユーセフ・マドラサ、マラケシュ博物館、タンネリ(革なめし職人地区)、バヒア宮殿等の見学、そしてジャマ・エル・フナ広場の夕景観賞。夜は宿でパーティーが開かれるということで参加させてもらった。

house13には屋上テラスがあり、この時期は、アトラス山脈の向こうから昇る朝日が見える。

朝食前に宿の近くを一人で散歩。細い路地には、まだ人通りが少なくひっそりとしている。

モロッコでは、ジュラバという民族衣装を着た年配の人をあちこちで見かける。特徴はとんがったフード。フードを被った姿はまるで魔法使いのようだ。

早朝散歩の後、友人とジャマ・エル・フナ広場へ移動しカフェで朝食。ハチミツパンケーキ(というかクレープに近い)・パン・コーヒーのセットで19DH。オムレツ(というか平べったい卵焼き)10DH。宿で教えてもらったレートのよい両替屋で両替し、これまた宿で教えてもらったバス(CTM)の販売代理店で明日のワルザザード行きのチケットを購入(80DH)。ワルザザード手前のアイト・ベン・ハッドゥへの分岐の町まで買いたかったが、「地球の歩き方」に載っているOued Maleh(ワドマレ)までと言っても通じず、ワルザザードまで購入することにした。

朝食時に靴磨きをしないか声をかけられたが、丁重にお断り。隣のスーツを着た男性は靴磨きをしてもらっていた。

スーク内の革製品屋。バブーシュと呼ばれるスリッパがカラフル。でも、雑貨とかお土産の品に興味がない私は写真を撮ったらすぐ移動。

ベン・ユーセフ・マドラサの中庭。
ベン・ユーセフ・マドラサ、マラケシュ博物館、クッバ・バアディン(と呼ばれる12世紀につくられた水利施設)の3施設(セットで60DH)を見学。

ベン・ユーセフ・モスク(入場はできない)の前にて。
染めた革を天日で干している。その向こうには道路に横たわり眠る人が。人通りも多いこんな所で気持ち良く眠れるのだろうか。

モロッコ絨毯。デザインも色も様々。ここに干されているのは売り物ではなく、ここで実際に使われているものか。

扉に描かれていた絵。

細木を詰め合わせた屋根の隙間から射す光が神々しい。

方向感覚だけでブラブラ歩いているうちにタンネリ(革なめし職人地区)に到着。勝手にフラッと中に入ってみると作業をしている人達が陽気に声をかけてくれる。あわよくば無料で見学と思いきや、しばらくして案内人に声をかけられる。自分のペースで見学したかったが案内人が先に進むよううるさく、仕方なく付いて行く。ちょっとした高台に上がり見下ろし、毛の付いた革から毛だけ取り除いている行程を見せてもらう。見学時間10分弱。見学料は100DH(約1000円)を請求されたが、明らかにボッタクリ金額なので、強気の交渉の上、最終的に2人で20DHで成立。

カメラを向けると、ポーズをとってくれる。
ただし、中にはカメラを向けたら嫌がる人もいた。

周囲は生臭さが漂っているが、思ったより臭くなく、慣れてくれば大したことはない。でも、こういった環境で働くのは肉体的に厳しいであろう。

タンネリを見学した後はベン・ユーセフ・モスクの北側を散策。観光客がまばらになり、お土産屋がなくローカルな雰囲気の市場が開かれている。

適当に歩いていると、さっきとは別のタンネリに着く。ここでは入口で高校生風の男に見学してみないか声をかけられる(多分小遣い稼ぎにやってる非公式ガイド)。事前交渉の末、2人で10DHで成立。このタンネリは先程のより規模が小さく、陽気に声をかけてくる人もおらず、淡々と数分で見学が終わった。見学の後に数十m離れた場所にある革製品の店に連れて行かれた。小さな店で品数も少なく、店の主人からのセールストークもなく、1分くらいで店を出た。

高校生風の男に案内してもらったタンネリ。

13時近くなったので、レストランで食事。チキンタジン(60DH)とケフタ(ひき肉)クスクス(50DH)を注文し、友人と2人でシェア。正直、味が薄くてどちらもおいしくなかった。
昼食後は、ジャマ・エル・フナ広場のカフェ・ド・フランスの前で17:00に落ち合うことにし、それまでは2人別々で行動することに。私は、メディナ内を南下しながら、友人が昨日見学に行ったというメディナ南部のバヒア宮殿を見に行くことにした。

南を目指しつつ、路地を歩いていると鶏肉を扱っている地区に出てきた。生きた鶏を販売する店、鶏を解体し出荷する店。生きた鶏を扱う店でカメラを構えると店の主人に撮るなと怒られた。一方、鶏を解体する店で興味深く彼らの手さばきを見ていると親しげに話しかけられた。フランス語主体で何を言っているかよく分からなかったが、みんな笑い合っていい雰囲気。そこでカメラを構えながら「フォトOK?」と言ってみると、笑顔で解体中の鶏を持ち上げポーズをとってくれた。撮影後もチップの要求はなし。その後もしばらく彼らの熟練した手さばきを見学させてもらった。鶏の解体を見学していると、別の若者からこっちに来いと声をかけられたので付いて行こうとしたが、行かない方がいいよとジェスチャーで教えてくれた。

バヒア宮殿を探し、付近をウロウロしていると、たむろしている若者の内の一人に、どこに行くのか声をかけられる。バヒア宮殿への行き方を教えてくれたが、自分の感覚では違う方向。一緒に付いてきてくれそうだが、ガイド代をせびられるパターンだと直感し、同行をお断りして急ぎ足で彼の教えてくれた方向へ歩く。数分歩くと人通りの少ない路地に向かって進んでいるのが分かったので、やっぱり騙されたと思い引き返そうとUターンをする。するとさっきの若者が尾行してきているではないか。すれ違いざま、彼を無視してさらに急ぎ足で元来た大通りへ戻る。結局、バヒア宮殿の方向は、自分の感覚が正しかった。彼を信じて路地を進んでいたらどうなっていたことか。ちょっと冷や汗の体験だった。

バヒア宮殿内部。精緻な装飾の数々がゴージャスな雰囲気を醸し出している。

アル・マンスール・モスクか?

アグノウ門

ジャマ・エル・フナ広場。昨夜、今朝に引き続き3回目の訪問。
蛇使い、猿回し、サッカーボールを使ったミニボウリング、景品釣りゲーム、音楽演奏、講談?(何を言っているか分からない)等々、あちこちでイベント(大道芸という程のものではない)が行われており活気がある。
写真を撮っていることが分かると興行主にチップを要求されるらしいので、堂々と写真を撮ることは控える。

休憩中の蛇達。ササッと隠し撮り。蛇ってニョロニョロ歩くイメージがあるけど、周りに大勢の人がいても動かずじっとしているのが不思議。置物じゃないかって思う程。
興行中の蛇も見たが、蛇使いがちょっかいを出すと、じっとしていた蛇がすごい速さで咬みついてこようとして、生きている蛇であることを実感。

ジャマ・エル・フナ広場にて。ヘナ(ヘンナ)でペインティングしてもらっている少女。家族で来ている観光客らしく、母親らしき人が写真を撮っていたので、私も写真を撮ろうと身構えると、父親らしき人から、どうぞとジェスチャーされる。父親らしき人からは、高級なものは1か月たっても消えない。安いものは1週間で消える。との解説付き。

友人とジャマ・エル・フナ広場のカフェ・ド・フランス前で16:50頃に合流。比較的すいている隣のカフェのテラスで夕景を見ることにする。ジャマ・エル・フナ広場が一番よく見える場所をゲット。友人はコーヒー、私はレモネード(12DH)を注文し、マラケシュならではの風景を観賞する。

17:30頃。日没間近のジャマ・エル・フナ広場。

日没後、ジャマ・エル・フナ広場は一日で一番美しい時間を迎える。空の色は一色ではなく、西の地平線近くのオレンジから上空高い所の紺色まで微妙なグラデーションで彩られており、空気の透明感をも感じさせる。一方、人の営みを表す市場の電灯の光が、西の空が茜色に染まり周囲が暗くなってくるにつれて、オレンジや白の輝きを次第に増していく。
こういった光景を眺めているのと同時進行で、人々のざわめき、バイクの通り過ぎる音やクラクション、そして17:50頃にはアザーン(イスラム教の礼拝呼びかけのアナウンス)の声が複数のモスクから入り交じって聞こえてくる。マラケシュの生活を感じながら過ごす時間は、今自分が異国の地にいることをはっきりと意識させられる。

18:00頃。カメラのシャッタースピードの関係で、実際よりも空は赤みがかって写っている。

ジャマ・エル・フナ広場の屋台でカタツムリを賞味。地元の人にも人気があるみたい。

これがカタツムリ(10DH)。味は、臭味は多少あるが問題ない。ただ塩味がちょっと利き過ぎてしょっぱかった。また食べたいとは思わない・・・

今宵は宿でパーティーなのでカタツムリ以外は食べなかった。屋台には観光客だけでなく、地元の人も結構食べに来るみたい。

ジャマ・エル・フナ広場から宿への帰り道。ダバシ通りという地元の商店街。途中、狭くなっている所があり、一時的に満員電車並みの混雑だった。

宿で宿泊客(全員日本人)、宿のスタッフでパーティー。一人150DHと結構かかったが、チキン、ラザニア、新鮮なサラダ、おいしいケーキ等々、十分満足するものであった。

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