エリア・国 | アフリカ (モロッコ) |
宿泊地(宿) | Hassi Labiad (Wilderness Lodge) |
日付 | 2011/12/29(金) (7日目/14日間) |
旅行者 |
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夜中の3時過ぎ、トイレで目が覚め、用をたした後に宿のテラスに行ってみると満天の星空。数百m先で犬がけたたましく鳴き始める。私の気配を察知したようだ。かなり声を張り上げているので、じきに疲れて鳴きやむと思ったが、スターウォッチングを楽しんだ約10分間、犬が鳴きやむことはなかった。それにしても綺麗な星空だった。
モロッコ旅行の中で、意外にも砂漠で見た星空より、ここで見た星空が一番だった。
今日も日の出前に起き、まずは宿のテラスから一望。東方面に山があるため、日の出時刻(7:20頃)には、まだ太陽は顔を出さないであろう。一方、西方面は山に日が当たると綺麗になると思われる。宿のテラスから西方面は、写真を撮ると電線や電柱が写ってしまうため、宿の外の展望がいい場所で、山に日が当たるのを見ることにする。
日の出直後、ちょうど山のてっぺんが朝日に照らされ始めたところ。徐々に日の当たる面積が広がってくる。気温はマイナス4℃。
7:40頃、山全体に日が当たるようになった。
アメラグ付近の渓谷をトレッキング
宿に戻り、朝食を食べ、今日の行程を宿の人と確認。ここから、とんがり山とは反対方面(西側方面)6km先に渓谷があるので、そこに行くことを薦められる。車で渓谷まで送ってくれ、そこから宿へ歩いて戻ってくるのがいいとのこと。また、12:00くらいには車で迎えに来てくれ、すれ違ったところでピックアップしてくれるらしい。この時点でとんがり山トレッキングではなく、宿の人お薦めコースを歩くことに決定。
すっかり日が当たった西の山(名前は分からず)。時間があればこの山に登ってみたかった(登山コースがあるかは不明)。
宿のスタッフの車で渓谷の道を通り、約20分先の渓谷の奥の方(出入口付近)まで送ってもらう。今回歩いたコースは舗装された車道を歩くが(我々は、途中、車道をはずれ、畑の道も歩いた)、交通量はほとんどないので怖くはない。また、上流から下流に歩くが、川の高低差はそんなにない。地形のためか前半に上り下りする箇所があったが、全体的にはほぼ平坦。
ウェハースのように幾重にも重なった岩石の層。気の遠くなるような年月をかけて作り上げられた自然の産物。
こんな渓谷にも畑があり、人が住んでいる。
渓谷内は日が当たらない所が多く気温は低いが、歩いているうちに体は暖まってくる。
1時間程歩くと崖下に建てられたカスバがあり寄り道していく(車で送ってもらった時に見え、気になっていた)。ここで30分程休憩。
カスバのすぐ近くには子羊小屋があり、私が近づくと興味深そうにこちらを見ては、メエメエと鳴いていた。
カスバは廃墟となっているが、日干し煉瓦を積み上げた様子がよく分かる。
カスバのある集落が渓谷の出口で、農地が広がる。ここから先はしばらく車道をはずれ、畑の道を歩く。
畑の道から来た方面を振り返る。さっき休憩したカスバは手前の岩山の向こう(ここからは見えない)。
畑の道から車道に戻る時に出会った子供。左の子供はよく見るとハイカットのトレッキングブーツみたいな靴を履いている。
宿から見えた西の山の麓付近を通過。茶色の岩山に緑の畑が映えている。
11:30頃、アメラグの手前の村まで戻ってきた。時間があれば村の中を散策したかった。
この付近は電気は通っているが、水道はないのか、井戸がある。
ちょうど12:00頃、宿からそう遠くはないこの辺りで、宿のスタッフの車とすれ違う。ピックアップされると思ったら、後ろの車がスペイン人一家の車で、これから渓谷の方に道案内するとか。彼らを目的地まで送ったら戻って来るのでその時にピックアップしてくれるらしい。
宿に着く直前、昨日会った女の子3人組(+1人)とまた遭遇。5分位片言英語で立ち話をし、別れ際にパンとミカンを分けてもらった。宿には12:45頃到着。結局、宿の人のピックアップのお世話にはならず、約6km(実際にはもっとあったのでは)を歩き通した。
宿に着く手前、来た道を振り返る。
13:00にお願いしていたタクシーはまだ来ていない。宿の人も戻ってきていないので、昨日ご馳走になったおじさんの家に、ご馳走のお礼と赤ちゃんの誕生プレゼントとして、ハンカチ2枚(1枚はミッキーマウスの絵が描かれた物、もう1枚は保険に入った時にもらったタオル風のハンカチ)を渡しに行く。あいにくおじさんはいなかったが、昨日、一緒にご馳走を食べた親戚の人がおり、赤ちゃんへのプレゼントであることを告げると、喜んで受け取ってくれた。
宿に戻ると、宿の前には、宿の人が戻ってきており、さらにさっきの女の子や子供たちが数人集まっている。
一緒に集合写真を撮ろうと三脚を立てるが、みんな恥ずかしがってなのか嫌みたいだ。どうやら特に女性は写真を写されるあるいは男性と一緒に写るのはmarriageとかdivorceとか言っていたので、結婚あるいは離婚に関係あるらしい。とりあえず、撮影に快く応じてくれた少年を写させてもらった。
アメラグからグルミマへ
13時過ぎ、迎えのタクシーが来たので、宿に荷物を取りに行く。荷物をまとめ外に出ると、昨日、村を案内してくれた青年がいるではないか。彼とがっちり握手をし、宿の人、子供達にもお別れの挨拶。明日からの2泊3日の砂漠ツアーを予約していなければ、もう1泊したかったくらい、アメラグは人も景色もいい所だった。
タクシーは車体も新しく、昨日のオンボロタクシーとは違う。ドライバーもサービス精神があり、途中の展望地で車を止めてくれた。ただ、貸切のはずなのに、なぜかもう一人乗っているんだなこれが。
展望地からアメラグ方面。
展望地から西の山方面。
タクシードライバー。
タクシーはグルミマの手前の村で、同乗のおじさんを降ろすために寄り道。後部の荷台の荷物、屋根に乗せた荷物も降ろす。
グルミマからエル・ラシディアへ
アメラグを出発して約1時間半後の14:45にグルミマに到着。エル・ラシディア行きのタクシー乗り場へアメラグからのドライバーが付いてきてくれ、エル・ラシディア行きのタクシードライバーを探し、我々2人を乗せてくれるように頼んでくれた。エル・ラシディアまでは1人18DH(6人で108DH)
グルミマの幹線道路。このすぐ脇がエル・ラシディア行きのタクシー乗り場。ここに着いた直後、何やらシュプレヒコールをあげながら、この道路の真ん中を100人近くのデモ集団が通って行った。
タクシー乗り場で同乗者を待つこと20分。定員の6名が集まり出発。しかし、数分走るとタクシーを降りるように言われる。訳が分からなかったが、同乗者もみんな降りるので従うことに。すぐそこの階段を上がると橋の上に。橋の入口(逆から見れば出口)には、さっきのデモ集団が座り込み、車の通せんぼをしているようだ。タクシーは橋の下をくぐり、乾季のため水の流れていない川を渡り、また車道に戻ってきた。川が枯れていたからよかったものの、橋の下の抜け道がなかったらどうなっていたことか。
デモ現場の橋の上。一番奥の橋の入口(出口)にデモ集団が座り込みをしている。車は立ち往生。
エル・ラシディアからリッサニへ
グルミマから1時間弱でエル・ラシディアに到着。エル・ラシディアの町は結構大きい。町の一角でタクシーを降りる人、そしてなぜか乗ってくる人もいる。リッサニ行きのタクシー乗り場まで行ってもらうはずが、幹線道路の適当な所で降ろされる。するとさっき乗ってきた人も降り、我々にどこに行くのかとか、タクシーは必要ないか等営業活動を始める。彼を無視し、通りがかりの人や店の人にリッサニ行きのタクシー乗り場の方向を教えてもらいながら、タクシー乗り場に辿り着く。敷地は結構広く、色々な方面行きのタクシーがあるようで、タクシーターミナルといった方がよさそうだ。リッサニ行きのタクシー乗り場を教えてもらうが、今までとは逆で、リッサニ行きの人は何人かいるがタクシーがない状態。10分程でタクシーが来たが、待っている順番が分からなかったので、ずうずうしくも2番目にタクシードライバーに声をかけ、このタクシーに乗れることになった。リッサニまでの所要時間は1時間40分、料金は1人25DH(1台150DH)だった。
エル・ラシディアの町で。車3台の交通事故が発生し、やじ馬が見学していた。
リッサニからメルズーガ(Hassi Labiad)へ
リッサニには日暮れ後の18:15到着。リッサニには日本から予約していた今宵の宿のWilderness Lodgeのお迎えが来ているはず。タクシーを降りるとすぐに声をかけられ、別の日本人の名前を言われる。違うと言うと、携帯電話で電話をし始め、友人に電話を渡し、話すよう促す。電話の先はWilderness Lodgeの日本人スタッフで、このドライバーのタクシーに乗るよう言われる。後で聞いた話によると、Wilderness Lodgeに宿泊する別の日本人の名前を間違えてタクシードライバーに伝えていたようだ。タクシーに乗り、Wilderness Lodgeに向かう。なぜかリッサニの町のカフェでもう一人乗せる。運転しながらドライバーが急に100DHだとタクシー代を言ってくる。高過ぎと思ったが、Wilderness Lodgeに着けば日本人スタッフに妥当なタクシー代を聞いて払えばいいと思い、何を言っているか分からないふりをする。日がとっぷりと暮れ、真っ暗な道をかなりのスピードで走る。そのスピードで走りながらドライバーは携帯電話で話をし始める。その後、なんでもない所で急に止まる。周りは真っ暗。意味が分からない。すると、友達が来るみたいなことを言うので、信じて待つ。数分後、後ろから車が来て停まる。車の中から出てきた人に日本語で話しかけられる。Wilderness Lodgeに停まっている日本人で、宿のオーナーと一緒に迎えに来たとのこと。宿のオーナーも出てきて、この車に乗り換えるよう言われれる。タクシードライバーにお金を催促され、宿のオーナーにいくら払えばいいか聞く。100DHと言われるが、高過ぎるし、宿まで送ってもらってないと言うと、70DHということになった。そして、宿のオーナーと日本人旅行者を乗せた車で無事、宿に辿り着いた。迎えに来るならリッサニまで来ればいいし、途中で乗り換えるくらいなら、タクシーに宿まで送らせればいいのに。ホント意味不明だった。ちなみに乗り換えた後、宿までの料金は請求されなかった。宿の日本人スタッフに聞くと、夜はリッサニから宿までタクシー1台100DHが相場とのことだった。
Wilderness Lodgeのお雇いタクシードライバー。宿の一室で得意の太鼓をたたく。酔っているのかいないのか、終始ハイテンションでご機嫌だった。
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