エリア・国 | アフリカ (モロッコ) |
宿泊地(宿) | ブラックデザート内 (ノマド(遊牧民)のテント) |
日付 | 2011/12/30(金) (8日目/14日間) |
旅行者 |
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Hassi Labiad散策
朝7:00前に起床。宿のテラスに登ると砂漠が向こうに広がっている(昨日は真っ暗で全然分からなかった)。日の出まで約20分あるので、小走りで砂漠を目指す。数分走り、オアシスの畑を渡ると砂漠が広がる。始めは大きな砂丘の頂上で日の出を見るつもりだったが、アップダウンがあり、砂に足をとられて走りづらい。砂丘の高さも結構高く、途中であきらめ、東の空が良く見えるポイントで日の出を迎える。
砂漠はうねっており、大小の砂丘が連なってできている。したがって真っ直ぐな地平線は見えない。遠くの砂丘の稜線から太陽が顔を出す。
奥に見えるのがこの辺で一番高い砂丘。この後、砂丘の頂上を目指す。
風紋が綺麗。風が作り出した芸術作品。
砂丘の急坂を登る。砂に足が埋もれ歩きづらい。既に靴の中は砂だらけ。でも粒子が細かいので痛くないし、そんなに気にならない。
砂丘の頂上からの展望。砂漠の向こうにテーブルマウンテン(アルジェリアとの国境付近)が少し見える。砂漠(砂砂漠)とテーブルマウンテンの間はブラックデザートと呼ばれる平坦な小さな黒っぽい石の砂漠(礫砂漠)になっており、この後に行くことになる、2泊3日の砂漠ツアーの初日はそこで泊まる。砂漠の中央奥の窪んだ辺りが2日目の宿泊地で、左の大きな砂丘に登り2011年最後の日の入りと2012年の初日の出を見ることになる。
砂丘頂上からHassi Labiad方面。砂漠と街の間の緑はオアシスの畑になっている。
オアシスの畑。ここは別世界。緑が映える。鳥のさえずりも聞こえ、心がなごむ。
畑の作物に霜が降りている。朝の気温は0℃だった。
オアシスの向こうに、さっき登った砂丘が見える。
宿の近くに住んでいる子供。マーガリンの容器を車体、ペットボトルのふたを車輪にしたお手製の車のおもちゃで遊んでいた。
宿のそばにはKEMKEM(ケムケム)という名の小さな店があり、食料品などが買える。ここのヨーグルト(写真中央)はうまいと評判。料金も2.5DHと安い。左のペットボトル(アップルサイダー)500mlが5DH、水1.5ℓが6DH。観光地なので物価が高いと思ったが、定価で売っていた。他にもケバブサンド20DH等の軽食やコーヒーなんかもあり、カフェにもなっている。
Hassei Labiadの集落を砂漠と逆方面(西)に数分歩くとこんな景色。この後、砂漠ツアーで行くブラックデザートはこんな感じ。この一帯もブラックデザートと呼んでいいのかもしれない。
Hassi Labiadのブラックデザートから集落と砂漠方面を見るとこんな感じ。左の砂丘がさっき登った砂丘。
垂直の壁を猫がよじ登っている。スイスイと登り、一番上まで到達した。
2泊3日砂漠ツアー(1日目)
我々の2泊3日砂漠ツアー(700DH)はWilderness Lodgeに泊まっている日本人8人が参加。出発時間は未定とのこと。何でも繁忙期で、ラクダの数が足りなく、今日ツアーから戻ってきたラクダが食事・休憩をとってから出発とのことで、いつ戻ってくるかも、どれだけ食事・休憩をとるかも、朝の時点では分からないようだ。そして、13:00過ぎに出発することを12:00近くに知らされる。結局13:35にWilderness Lodge前を出発した。
砂漠は至る所にラクダの足跡、そしてバギーの走った跡が残っている。ここでは、バギーや4WDで砂漠を縦横無尽に走るツアーも行われている。まっさらな砂漠を期待していただけに、ちょっと興ざめ。
ラクダやバギーの跡がないナチュラルな砂漠の景色は美しい。
8人のツアー客が、ラクダ4頭づつ2組に分かれ、各組にガイド兼ラクダ使いが付き、歩いて先導する。
目の前に見渡す限り砂の世界が広がっている。
ラクダの乗り心地は・・・悪い。上下に揺られ、特に下り坂は一歩一歩ガックンガックンと衝撃がある。
ラクダに揺られること約1時間半、ラクダから降ろされる。昼食の時間と思いきや、どうやら宿で作ってくれたサンドイッチを持ってくるのを忘れたらしい。サンドイッチのうち一つは宿で既に食べてきたのでお腹ペコペコではなかったからいいが、今回の参加者のうち一人は、宿で食べてこず、昼飯抜き状態に。
ラクダは気性が荒いと言われるが、何とも穏やかでつぶらな瞳をしている。
休憩後、再びラクダに乗って・・・ではなく、歩いていくことになる。宿のスタッフからは、歩くなんて聞かされてなかった。乗り心地はよくなかったし、歩いた方がラクダに揺らされることがなく写真も撮りやすいので、私はむしろ歩いた方が楽しいのでいいが。
ツアー客の荷物だけ乗せ、砂漠を歩くラクダ達。
その辺の小さな砂丘に上がってみたり、砂丘を駆け下りてみたり、気候も暑くも寒くもないので砂漠を歩くのも悪くない。
20分くらい歩いたか、途中でこのツアー唯一の女性だけガイドの配慮でラクダに乗せた。
砂漠の向こうにテーブルマウンテンが見える。
砂丘に上がって、ちょっと寄り道。
寄り道ポイントから。先を行くツアー一行。距離が離れても、砂漠の下りは快調。走っていけばあっという間に追いつく。
風紋の残る丸みを帯びた砂漠の向こうに、伸びやかな裾野を広げ波打つ砂の山。全て風が作った地形だ。
ちょうど1時間歩き、休憩タイム。ラクダも疲れたのか怪獣のような唸り声をあげながら大あくび。
再びラクダに乗り、テーブルマウンテンの方に向かう。
広大なブラックデザートに入る。真っ平らな地形の遠くに人家らしき突起物がポツポツと見える。日の入り間近で影が長くなってきた。
日が沈み辺りがだんだん暗くなってきた。ラクダに乗って写真を撮るとブレまくるので、意を決して、周りのみんなに宣言し、歩いているラクダから飛び降りる。着地成功。私の乗っていたラクダはちょっと驚いた様子だった。結果的に事なきを得たが、ラクダがびっくりして暴れると危ないので、やはり飛び降りはやめた方がいいだろう。反省。
日の入り後の西の空。
日の入り約30分後の17:50、やっと今日の宿泊地に到着。周りには数100m距離をおいて、家が点在している程度で、広大な平地のド真ん中にいる感じだ。
我々のお世話になる家では、ちょうど夕飯の準備をしているところだった。
到着後、テントに入り一服していると、今頃、我々の昼食になるはずであったサンドイッチが届けられた。おそらく、さっき携帯電話で話していたので(砂漠の中で携帯電話が通じる!)、宿に電話してバイクで持ってきてもらったのだろう。持ってきた人はバイクで帰っていった。サンドイッチを食べてすぐ、夕食のベルベルピザが出てきた。これには一同苦笑するしかない。
日が暮れた砂漠は一気に気温が下がり寒くなる。夕食後、暖をとるため、半ば無理やり頼んで、たき火タイム。
今宵は半月であったが、満月のように明るく、ライトがなくても歩くことができた。
上の写真は15秒シャッターを開放しているので、実際よりかなり明るく写っている(さすがにここまで明るくはない)。
砂漠の夜空。月明りもあり、期待したほどの星空ではなかった。
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