エリア・国 | 南アジア (ネパール) |
宿泊地(宿) | アンナプルナ・ベース・キャンプ(ABC) (ANNNAPURNA SANCTUARY LODGE) |
日付 | 2013/12/26(土) (6日目/15日間) |
旅行者 |
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アンナプルナ内院トレッキング3日目 ヒマラヤホテル~アンナプルナベースキャンプ(A.B.C.)
6:30に起床。昨晩は呼吸が苦しいこともなく、ぐっすり眠れた。高山病の症状は改善されたようだ。同室のスティーブに気を使い、昨晩のうちにパッキングしていた荷物と寝袋を持って部屋を出る。食堂には、まだ寝ているポーター達がいたが、既に起きている者もいる。キッチンにいた人に朝食をとりたいことを告げ、すぐできるメニューを教えてもらい、オートミールのお粥(蜂蜜付き400ルピー)とミルクティー(1ℓ 260ルピー)を注文。10分程度で出てきた。食事を終え、ストレッチをして7:20に出発。するとスティーブが部屋の窓から声を掛けてくれる。手を振りながら部屋の前を通り過ぎようとするが、何だか私を呼んでいるようだ。近付いてみると、部屋の扉の方面を指差し何か訴えかけている。私は瞬時に、部屋を出る時、部屋の外側から掛け金をかけてしまったことを思い出し、慌てて「Sorry、Sorry」と言いながら掛け金を外したのだった。
どの宿も、こういった横棒式の掛け金を掛けてから、南京錠でロックするようになっている。宿を出る時、南京錠はもちろん部屋の中に置いてきたが、横棒を掛けてしまったことにより、スティーブは部屋の中から外に出られなくなってしまった。
ヒマラヤホテルの出発地点。気温は5℃。
30分くらい登ると、細いパイプの穴から水が豊富に滴り落ちる水場がある。試しに飲んでみると、特に問題なさそう。ヒマラヤホテルでミルクティーを1ℓ 補給していたが、ここで水が入ったもう一つの1ℓのペットボトルも満タンにしておく。
歩き始めて50分。遠くにデウラリの建物が見えてきた。
上の写真の地点から10分弱歩くとヒンクと言われる大岩を通過。地図にはHinku Caveと書いてあるが、洞窟ではない。岩が庇のように数m突き出ており、そこがちょっとした祠のような感じになっている。
ヒンクから30分かけデウラリ(3200m)に到着。ヒマラヤホテルからはちょうど1時間半。20分程休憩。脈を計ってみると1分間に74。普段とほとんど変わらない。ヒマラヤホテルから約300m登ってきたが、ここまで登ってくる間もそんなに苦しいこともなく、今のところ高山病は大丈夫そうだ。
断崖に挟まれた道を、たまに断崖の景色を見るために立ち止まりながらゆっくり歩き、徐々に高度を上げていく。
マチャプチャレを見上げる所まで歩いてきた。ここからマチャプチャレの頂上(6997m)まで標高差3700mくらいある。
10:00過ぎ、ようやく右後方の断崖の上に太陽が顔を出すようになり、谷底にも日が当たるようになった。
ナキウサギのような小動物を発見。
水量の少なそうな滝は凍り付いている。
遠くにマチャプチャレベースキャンプの建物が見えてきた。
2つ上の写真の建物まで登ってみると、さらに遠くに密集した建物が見える。2つ上の写真の建物もマチャプチャレベースキャンプ(M.B.C.)のロッジの一つだが、中心地はまだ先だった。左上に見える雪山は、アンナプルナⅠ峰(8091m)。
M.B.C.の中心地(3700m)には11:30に到着。デウラリからは2時間20分かかった。ここで高所順応も兼ね、約1時間の大休止。正面の山はアンナプルナサウス(7219m)。
12:25に出発。この先の凹部を越えていくことになる。
30分くらい登った所から。振り返ると眼下にM.B.C.、そしてマチャプチャレが眺められる。
上の写真のズーム。ヒマラヤ襞と分厚そうな氷雪(氷河か?)をまとった山容は、まさにヒマラヤって感じ。
強靭なポーター達に何人も追い抜かれる。
1時間弱登った所に「A.B.C. 1 HOUR AHED」(AHEAD)とペンキで書かれた岩があった。赤丸部分がアンナプルナベース・キャンプ(A.B.C.)
M.B.C.-A.B.C.間でマチャプチャレ方面(東側)が順光になるのは昼頃から午後のこの時間帯。一方、アンナプルナⅠ峰、アンナプルナサウス方面(西側)は午前中から昼過ぎまでが順光の時間帯。
A.B.C.手前の看板前でトレッカーから記念撮影を頼まれ、撮ってもらったついでに自分の写真も撮ってもらう。道中で拾った竹の杖が、非常に役立った。
14:45にA.B.C.(4130m)に到着。高山病の症状は今のところなし。宿を確保し、ちょっと休憩した後、周囲を散策。
A.B.C.の一角にバレーボールコートがあり、ポーター達がバレーボールに興じている。三段攻撃(レシーブ→トス→アタック)が普通にできるほどの、なかなかのレベル。
A.B.C.のすぐ近くが丘(氷河が削り取った堆積物の丘=モレーン)になっていて、丘の上からの展望がアンナプルナ内院トレッキングのハイライト。この時間(15:30過ぎ)になると、A.B.C.付近には日が当たらなくなっているが、マチャプチャレ(東側)には、まだ日が当たっている。
丘の上から西側(マチャプチャレ方面の反対側)。正面にアンナプルナⅠ峰。その下には氷河の谷が広がる。残念ながら氷河は土砂で覆われているので、一般的にイメージされる真っ白い氷河とはいかない。それでも圧倒されるダイナミックな景観だ。たまに氷河の方面からバリバリっといった氷が割れる音が聞こえる。
上の写真の左側の景観。正面にアンナプルナサウス。丘の縁右側は断崖絶壁。この後、赤丸の所まで行く。
アンナプルナⅠ峰の山腹で小さな雪崩が発生。滝のように雪が落ちて行き、雪煙が舞っている。
丘の上をアンナプルナサウス方面に歩いて行くと、さらに向こうの丘の上に続く道がある。
上の写真で見えた丘の上からの展望。
赤丸が5つ上の写真の赤丸地点。丘の上から赤丸地点までは踏み跡が明確でない所もある。
上の赤丸地点直下。
赤丸地点からの展望。画面真ん中辺りにA.B.C.の建物の青い屋根が小さく見える。その左側が氷河の谷。A.B.C.からの標高差は150mくらい(標高約4300m)。
赤丸地点から下りる途中からのアンナプルナⅠ峰方面。
赤丸地点からの下り(登ってきたルートを戻る)。そこそこの急坂で高度感がある。左側は断崖絶壁。踏み跡がしっかりしていないところがあり、やや危険。わざわざ赤丸地点まで登らなくても、もっと下部の丘の上からの展望で十分かも。
17:19、宿まで戻ってきた。東側のマチャプチャに夕日が射し、宿の向こうの展望地で夕景観賞。
しかし、17:22には山に夕日が当たらなくなってしまった。
宿の食堂に入り、夕食のガーリックスープ(275ルピー)とツナ・チーズ・スパゲッティ(525ルピー)を注文。ふと外を見ると、マチャプチャレが夕日で赤く染まっているではないか。さっき、夕日が沈んだと思っていたが(A.B.C.付近からは山に隠れて夕日が見えない)、遠く西の空で、日の入り直前の夕日が雲に隠された後、雲が取れ、また姿を現したのだろう。急いて外に出て、赤く輝く雪山に向けて何回もシャッターを切った。
17:25、見事に赤く染まった山並み。
夕映えのマチャプチャレ。
17:30には山に夕日が当たらなくなり、本当の日の入り。食堂に戻り、夕食。ガーリックスープはそんなに待たず出てきたが、ツナ・チーズ・スパゲッティは、10数人が先に注文していたので、注文してから約1時間後の18:25くらいにやっと出てきた。このツナ・チーズ・スパゲッティはなかなかおいしく、食べている途中で満腹感はあったが、全て平らげてしまった。これが結果的には失敗。胃がもたれ気味なので胃腸薬を飲んで寝たが、胃もたれ感が増し、さらに頭痛もしてきた。明らかに高山病の症状だ。そのため、なかなか寝付くことができなかった。夜中も何度も目が覚めて、また寝付けずの繰り返しで、ぐっすり眠れなかった。
ツナ・チーズ・スパゲッティ。腹八分は高地での鉄則を身を持って感じた。
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