アイスランド

エリア・国ヨーロッパ (アイスランド)
宿泊地(宿)Búðir (テント)
日付2013/08/12(土) (3日目/13日間)
旅行者

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イーサフィヨルズル(Ísafjörður)散策

宿で無料のレンタサイクルサービスがあったので、前日、宿の主人に話し、宿の前に停めてある自転車のチェーンロックの解除方法を確認しておき、早朝から自転車で周辺を散策。はじめKubbiというイーサフィヨルズルの入江の奥にある標高346mの展望地に行くつもりでいたが、地図を見ると、ここへ行くには、山の周りをぐるっと半周向こう側に行かないと登れないらしい。一応、レンタサイクルで登山口まで行こうとするが、結構な急坂を登り続けなくてはならず、またKubbiまで行くと、今日乗る14:00発のボートに間に合いそうもないので、途中で諦め、自転車を坂の途中の路肩に置いて、近くの丘の上に登ることにする。丘に登るといっても踏み跡がある訳ではなく、展望の得られそうな丘のてっぺんを目指して適当に登っていく。

丘の頂上からの展望。
遠くに見える海の手前側、砂州のような半島がイーサフィヨルズルの市街地。
この辺りの土地は樹木が一切生えていない。

丘の中腹には残雪もあり、そこを水源とする川が流れ、川の周りには苔が密生している。

水を弾く苔。

自転車で元来た道を下る。砂利道で車も通れる道だが、往復の間、1台も車は通らなかった(ただし、下の方には採石場らしきものがあり、ダンプカーが往来していた)。

坂の中腹からイーサフィヨルズルの街を見下ろす。

湾の一番奥に位置する海岸前の道路まで下りてきた。この時点で9:30過ぎ。まだ時間があるので、空港方面(イーサフィヨルズルの市街地から見て、湾を挟んで反対側)にある、1時間程度で往復できるトレッキングルート(Naustahvilft)に行くことにする。

空港近くの湾岸からイーサフィヨルズル市街(右上)方面を望む。波は一切なく、海面が水鏡になり、対岸の山を映している。

空港の滑走路近くを通っていると、ちょうど離陸していく飛行機があったので見学して、滑走路の突端付近にあるNaustahvilftへの登り口に着く。

Naustahvilftへの登り口。目指すNaustahvilftは岩山の手前、この坂を登りきった平坦な部分。

ハイペースで一気に登り、15分程度で標高225mのNaustahvilftに到着。

Naustahvilftからの展望は抜群。イーサフィヨルズルの街が眼下に、さらにその奥の海の向こうに、この後、ボートで向かうHornstrandirの大地が見える。

Naustahvilftからの展望。湾の海外線に沿って滑走路が伸びているのが分かると思う。

Naustahvilftからイーサフィヨルズル市街へ戻る途中、Kubbiの展望地へ直登できないか、Kubbiの麓に自転車を置いて道なき山の中腹を登ってみるが、5分程登ると有刺鉄線が張り巡らされており、これより先に立ち入ることができなくなっている。仕方なく諦め、湾の奥にあるスーパーのBÓNUSに立ち寄り、今日の昼ご飯とこれから行く3泊4日のトレッキング用の食料の買い出しをする(イーサフィヨルズル市街にもスーパーらしき建物はあった)。

BÓNUSの看板。「O」の字が真ん丸に太ったピンクの豚になっている。

ちょうど12:00にイーサフィヨルズル市街に戻ってきた。ボートの出発時刻は14:00。宿のチェックアウト時刻を通常の12:00から13:00にすることを宿の主人に了解してもらっているので、あと1時間余裕がある。宿に戻り、先程BÓNUSで買った昼食(パン、ヨーグルト等)を食べながら、休憩することにする。

イーサフィヨルズルから湾の出口方面を望む。向こうには雪を頂いた平たい陸地が見える。

上の写真のズームアップ。標高はそんなに高くはないが、真夏のこの時期でも分厚い雪に覆われている。

BÓNUSで買った食料の品々(一部)。右下のSkyr(スキール)はアイスランドでポピュラーなヨーグルト。クリーミーで種類もイチゴ、バナナ、アプリコット、クランベリー等と豊富。滞在中、5種類は食べたかな。

13:00ちょっと前に宿をチェックアウト。イーサフィヨルズル中心街を通り、徒歩10分弱の港へ向かう。

街中を犬の散歩中。

イーサフィヨルズルの中心街はこんな感じ。小さな町で人通りも少ない。

観光案内所を併設しているHornstrandir行きのボートを運航しているWest Tours社のオフィスで、日本から予約していたボートのチケットを受け取る。

観光案内所、West Tours社のオフィスが入った建物。建物の前にはレンタバイク、レンタサイクルが並べられている。

ボート乗り場。右側のボートが今回乗船したボート。右上のえぐれた山が、先程登ったNaustahvilft。

イーサフィヨルズルからHesteyriへ

20人位の客を乗せたボートは定刻の14:00に出港。小さいボートだが、スピードは速い。

イーサフィヨルズルの町から見えた対岸の陸地がだんだん近付いてくる。

目指すHesteyriは向こうの陸地の真ん中やや右寄りの辺り。

ちょうど15:00にHesteyriに到着。

Hornstrandirトレッキング(Hesteyri~Búðir)

いよいよHornstrandirトレッキング開始。15:00出発と遅い時間だが、日の入りが22:00頃なので、7時間は行動できる。事前にボートを予約する際にWest Toursの担当者が教えてくれた情報によると、目指すHlöðuvíkまでは13km、4~5時間程度の距離。順調にいけば19:00~20:00頃、ゆっくり写真を撮りながら歩いても22:00前には着く計算だ。トレッキング用の地図は、日本からホームページで探し出したHornstrandirの地図をプリントアウトしたものを持ってきている。現地でもトレッキング用の地図(100,000分の1の縮尺)を売っているが、この地図とほとんど同じなので、買わずにこの地図で済ませることにした。さて、歩き始め早々、家(おそらく宿として経営されているものと思われる)があり、直進し川を渡り海岸線を行く道と家の前を左に曲がり川を渡らず川沿いに登っていく道との分岐点がある。地図を見ると、海岸線をそのまま進むと潮の状態で通れるか分からない(点線になっている)ルートとなる。川沿いを登ると全然別の方面につながっている。正しいルートはちょうどこの分岐点近くで川を渡り山沿いへ向かうようになっているのだが、そのルートへの分岐点がどちらへ進むとあるのかが分からない(このトレッキングルートは、ほとんど標識がない)。そこで宿と思われる家に寄り、中にいた女性に声を掛け、地図のHlöðuvíkを指差し、どちらの道を進んだらいいか聞いてみる。すると川沿いの道の方を案内してくれたので、安心して川沿いの道を登っていく。

Hesteyriの海岸近くに建つ宿と思われる家。

川沿いの道は徐々に勾配が急になり、一向にして対岸に渡ることができない。地図を見ても明らかに登り過ぎなので、来た道を戻ることにする。ちょうどすれ違いの親子のトレッカーが登ってきたので、これからどこに行くのか聞いてみる。すると、私の目的地とは違う、川沿いを登った先に行くことが分かったので、せっかく登ってきた道だが下りる。一応、川を渡るポイント、そして、その先のトレイル(踏み跡)がないか確認しながら下るが、それらしきポイントはなかった。そこで意を決して、先程の分岐点から海岸線沿いの道を進むことにする。

登り過ぎたポイントから。なかなかの景色だ。結果的に道を間違えたが、この風景を見られたから良しとしよう。

海岸線の道は徐々に海岸から離れ、ゆっくりと登っていくことになる。

そして、数分歩いた先に、ありました、正しいルートへの分岐点(KjaransvikはHlöðuvíkの手前にある湾の地名)。あの家の女性はなぜ違うルートを案内してくれたのか疑問が残るが(英語力に自信がなかったから、わざわざ地図で行き先を示したのだが)、まあいいか。

道は徐々に高度を上げて行き、高度が上がる程、見える景色も雄大になってくる。

Hesteyri方面を振り返る。Hesteyriは中央やや右上の海岸近くの砂浜が見える辺り。

緩い坂を登りきると、ほぼ平坦な気持ちのいい道になるが、その先には雪が残る小高い山が立ちはだかる。

上の写真のズーム。雪の急な斜面を右下から左上へと斜めに登っていく2人の姿が見える。彼らの真上には、正しいルートを示すケルン(石積み)が見える。

そして、その雪の斜面。基本的には前の人が残してくれた踏み跡を歩けばいいのだが、雪は固く締まっており、滑りやすく、滑落には注意が必要だ。

雪の斜面を登り、さらにケルンのある小ピークを過ぎた先は、これまた絶景が広がる。しばらくはフィヨルドの入江を右下に見ながら、起伏のさほど多くない展望のいい道を歩く。

所々に雪解け水の清冷な川があり、飲み水には事欠かない。

前方に先程、雪の斜面を登っていた2人組(カップル)。この先、前方の山の稜線の左寄りの窪んだ峠(地図によると標高426m地点)を越えていくことになる。

峠への登り途中で来た方面を振り返る。フィヨルド沿いの平坦な地形を歩いてきた。

峠を越えた地点からの風景。ここで時刻は19:30。歩き始めて4時間以上。早ければ目的地のHlöðuvíkに着いてもいい時間だが、目的地のHlöðuvíkは、画面左端中央の海岸線のある所(Kjaransvik)まで下り、海岸線に出たら右にルートをとり、海岸線をしばらく歩いた先にある。

海岸まで下りてきた。おびただしい数の流木が海岸に漂着している。かつての嵐の名残か?
ここですでに21:10。足が結構疲れてきた。

しばらく砂浜を歩く。日も暮れてきたが目的地はもうすぐなので、焦りはない。

前方右に小さく見えるオレンジ色の建物が見えるところがHlöðuvík。

21:45、Hlöðuvíkに着いたが、さらに前方にも建物(小屋)が見えたので、そこまで行くことにする。
22:00、小屋がある地点(Búðir)に到着。テントが一張り。小屋に人はいないようだ。近くに水場はないが水道があったので、蛇口をひねるが水は出ない。まだ水を持っていたので、Hlöðuvíkまで戻る気もせず、ここに泊まることにした。

Búðirの小屋。翌日は前方の山を越えることになる。

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